その上、俺様な妻夫木に帰り道で出会い、なぜか『一目惚れした。俺と付き合え。これ命令』と言われて強引に自転車に乗せられて──
良子が得意の妻夫木妄想に突入した時、視界に真っ赤な頭が現れた。
『真っ赤だなぁ 今日も真っ赤だ 玉置君』
一句唱えてから、『インド料理店ガガン』の前で水を撒いている玉置に声をかける。
「お、おはよう、玉置君」
「おお……お?おお、ちょっと待って」
(どもった私にどもり返す玉置君って一体……。やっぱ侮れん)
玉置は良子から視線を外し、手早く水を撒くとホースをクルクルと巻き取り店のドアを開ける。
「あそこ座ってろ」
「はい。お、お邪魔しまーす」
良子が得意の妻夫木妄想に突入した時、視界に真っ赤な頭が現れた。
『真っ赤だなぁ 今日も真っ赤だ 玉置君』
一句唱えてから、『インド料理店ガガン』の前で水を撒いている玉置に声をかける。
「お、おはよう、玉置君」
「おお……お?おお、ちょっと待って」
(どもった私にどもり返す玉置君って一体……。やっぱ侮れん)
玉置は良子から視線を外し、手早く水を撒くとホースをクルクルと巻き取り店のドアを開ける。
「あそこ座ってろ」
「はい。お、お邪魔しまーす」