(……はい、決定。あれ玉置君、決定)

あれは『なかなかいいコメント残してた』って言うほど印象的なコメントじゃなかった。

しかも『なかなかだ』なんて褒めるあたりが限りなく怪しい。

(ぜったい怪しい!今度、罠にかけてみよう)

玉置を探る様に見ると、玉置は『ヘンッ』とまた鼻を擦った。

それを見ていたら、やっぱり玉置が原色ヤンキーだと確信してしまい、良子は今度は妙に恥ずかしくなった。

(バレてたのかよぅ。読んでたのかよぅ。この、玉置君めッ)

そして

結局、会わなかった夏休みの後半も『メガネ』と『原色ヤンキー』は繋がっていたという事実に初めて気がついた。