明美の腕を全体重をかけるようにしてひっぱって走る良子。
そして廊下を曲がり階段を下り、昇降口に入る。
その頃になると明美は抵抗せずに歩いてくれるようになっていて、靴も自然と自分で履き替えている。
それを見ながら、ふと我に返った良子は難題にたどり着く。
どうやって行くのか、である。
(西校って、どこなのさ?微妙に……ってか八方塞がり?)
ボーっと立ち尽くす良子にすでに靴を履き替えて歩き出していた明美が
「何やってるの?」
と振り返る。
「あ、あのう……西校ってどこだろう?」
一瞬の静寂のあと、昇降口に明美の聞いた事もないような大きな笑い声が響いた。
「アハハハ」
「……よ、横田さん?」
「アハハハ……。大丈夫。私知ってるよ、チャリ通だから。行こう」
(か、神様ぁぁぁ~!)
スタスタと歩いて行ってしまう明美を良子は慌てて追いかけた。
そして廊下を曲がり階段を下り、昇降口に入る。
その頃になると明美は抵抗せずに歩いてくれるようになっていて、靴も自然と自分で履き替えている。
それを見ながら、ふと我に返った良子は難題にたどり着く。
どうやって行くのか、である。
(西校って、どこなのさ?微妙に……ってか八方塞がり?)
ボーっと立ち尽くす良子にすでに靴を履き替えて歩き出していた明美が
「何やってるの?」
と振り返る。
「あ、あのう……西校ってどこだろう?」
一瞬の静寂のあと、昇降口に明美の聞いた事もないような大きな笑い声が響いた。
「アハハハ」
「……よ、横田さん?」
「アハハハ……。大丈夫。私知ってるよ、チャリ通だから。行こう」
(か、神様ぁぁぁ~!)
スタスタと歩いて行ってしまう明美を良子は慌てて追いかけた。