「そうそう。玉置本人だって留年してんだし、きっと退学したがってるぜ?」

ナルセがガハハハ……と下品な笑い声をたてた。

「なぁ、相澤?今頃お前の愛しい玉置君が退学処分になってんじゃね?心配だよなぁ。あ、今から西校に乗り込むか?しねーよな、ガリベリ子だもんな」

「シンネ……」

今やっとこのシナリオが読めた良子が呟いた。

(今頃分かっちゃったよ、私のオタンコナス!)

「鉄パンツも推薦枠取りたいならこのテストは必須だろ。って事はアイツは退学決定。ってか、学校謹慎の時点で鉄パンツに推薦枠なしだろ」

もう限界だ。

そのナルセのバカみたいな笑い方にもうんざりだ。

脳ミソがドックンドックン脈打っている。

「俺達、順風満帆(じゅんぷうまんぱん)だぜ」

シンネの一言で良子の針が一瞬で振り切れた。

(今、限界越えしたし!!)