「そっか」

(それで、また泣いたのだな?)

神様は結構意地悪なものだ。

「んでさ、決めたんだ。俺もう勉強する理由もなくなったし、これからはリエちゃんの恋を応援してやるつもりだ……」

玉置はベッドから遠い目をして窓の外を見ている。

「…応援?…本当に?大丈夫?め…迷惑とか…」

(嫌がられてない?でも、な、なんか格好……いい?のか?)

数々の疑問がポンポンとはじける。

「あ?誰が迷惑なんだよ?大丈夫に決まってんだろ。俺を誰だと思ってんだよ」

勢いよく眉間に微かなシワを刻んで玉置が良子を振り返った。

「炎の玉置?」

(だから心配だったりするんだけど)