「あの……なんか……よく分かんないんだけど、『混血』に玉置君のその赤い頭、関係あるの?」

何が『おにいちゃんのあたまがまっか』に繋がるんだろうか?

そんな良子に玉置が振り返りもせずに答えた。

「俺の頭が赤いわけ……さぁ。『炎の玉置』のわけなんだけどよ。…親父とテレさんとビーと出かけると通りすがりの人達が見るわけよ。別に悪意とかなくても、何気なく見るんだ。あ、外国人?みたいな感じで」

はぁっとここで玉置は小さく息を吐く。

「それって、自分だったら嫌じゃね?毎日毎日振り返られたら……やじゃね?少なくとも俺はやだね。だからさぁ……俺と出かけた時だけは、開放してやろうかなっとか思って。あの二人よりも目立ってやろうかなって思ったんだ」