「……なッ、何で?」

「だ、だって……絶対に通報されるって」

(こんな真っ赤が藪にいたら……やっぱヤバいと普通は思うだろーがッ!)

良子が断った事が予想外だったからか、玉置が急にムキになった。

鼻の穴を全開にした玉置が──

「『絶対』なんて事あるか!!ああ、そうかよ。それならば……ラブ・ポエム、バラすッ!。あの、ラブ・ポエムッ!!ラブ・ポーエームーッ!!」

声高く叫ぶ。

「うわぁぁぁ!!わぁかったぁぁぁ!!居ますって!うん。ここに居させて下さぁぁぁい!!」

(チキショー!)


良子はゼーゼーする息を整えながら、満足気な玉置を睨んだ。