「ごめん…鈴亜ちゃん…気まずくさせちゃって…」

「気にしないで…ありがと。すごく嬉しかった。」

私たちは5時間目、授業をサボって誰もいない静かな図書室にいた。






「多分、まだ忘れられないと思う…」

「誰を?」

「俺の前では嘘つかないで…好きなんだろ?浜益のこと。」

「ごめん…」

「謝んなくていいよ…知ってたし…鈴亜ちゃん分かりやすいからね…」

「ありがと…」