5時間目の最中に和史からメールが来た。

「今日は一緒に帰れない」と言うので可菜とカラオケに行くことになった。




「可菜ね、好きな人出来たみたい…」

「好きな人?」

「うん!!隣のクラスの陽!!」

この時の心の痛みに気付いていない私。

…多分、気付かぬフリを一生懸命にしていたんだと思う。

「応援してくれるよね?だって、可菜と鈴亜は親友だもんね?」

「う、うん…もち…ろん…だよ…。可菜の…ためだもん…ね…?」

「ありがとう!!鈴亜、大好き。」