「晴たちが大人になったら分かるよ。」

晴の頭を後ろからポンっと叩いて、登場したのは落ち着きが出てきた智尋くんだった。


「ちーちゃん!」

智尋くんを見つけた春花は智尋くんに抱き着いた。


それを和史が横目で羨ましそうに見ていた。


「春花は本当に智尋くんが好きなんだね。」


「うん、ワタシ、大人になったらちーちゃんのおヨメしゃんになるの。」


「それは和史が許さないんじゃない。」

嫌味を交えて、和史に言った。


「イヤ、そこまで春花が俺を好きなら、俺は春花をお嫁さんに迎えようかな。」