「私…陽からの留守電聞けないでいるの。」



重い空気の教室を可菜と一緒に抜け出し、体育館裏にいた。




「留守電…?」


「陽が死んでしまった日の朝に来ていた留守電なの。」


「……」


「陽の最後の声を聞くのが怖いんだ。」


「でも、聞いてあげた方がいいよ。」