「今日は楽しかった。」


「俺も鈴亜とこんなに話したの久々だったから、楽しかった。」


帰り道

辺りは暗く、空には月が大きく輝いている。



「私、最近読書にハマっているんだけど昔の人の恋愛小説ってスッゴく感動的なの。」


「へぇー、鈴亜も結構文学的なんだ。」


「昔の人も私たちみたいに恋してたんだな。」


「そうだな、俺も読んでみる。」


「うん。」



私にはまだ分からなかった。

もうすぐ、
貴方が私の傍から離れていくことなんて…


知らなかった。
2人の"別れ"がすぐ近くまで来ていることを…


幸せは続くものじゃない…