「はい。」 陽が私にオレンジジュースを渡した。 映画を観終わり、号泣状態の私には陽がベンチに座らせ、オレンジジュースを買ってきてくれた。 「もう鈴亜とは映画観ない。」 「えっ………なんで?」 「隣で泣かれてると集中出来ないから。」