「浜………陽!」 待ち合わせ場所は私たちには思い出深い駅前の広場のベンチ。 陽はもうベンチに座っていた。 「ごめん、待った?」 「ううん、俺も今来たとこ。」 そう言って、私に左手を差し出した。 「なに?」 「ん!」 意味が分かった私は赤くなり、右手を陽の左手に絡めた。