「どうしよう…どうしよう。」
私はベッドの前を行ったり、来たりしていた。
昨日はお風呂でいつも以上に念入りに洗った。
今日のために早く寝た。だから、早くに目が覚めたのに…着る服に迷うなんて計算ミスだ…。
ベッドに並べた服を見つめ、もう1時間になる。
「朝からうるさいんですけど。」
ここで救世主登場。
「のん姉…助けて。」
のん姉は凄く服のセンスが良い。
来年の大学卒業を境にパリの方にデザイナーを目指し、留学する予定。
のん姉に選んでもらった白いワンピースを着て、メイクとヘアーメイクもしてもらった。
「ありがと。」
「可愛いな、アンタ。」
「本当?」