「ねぇ、浜益くん。」


「………」
聞こえなかったのかな。


「浜益くんってば。」


「………」


「浜益陽!」


「……」

私は思い切って、袖を掴んだ。


「鈴亜はいつまでたっても"浜益くん"だね。」

ん?拗ねてんの?


「…じゃあ、なんて呼べばいいの?」


「陽…」

少しハニカんで言う浜益くんにキュンときた。