「…いや…多分…可菜に告られたときから分かっていたかもしれない…」 「浜益くん…私ね─」 「でも…」 浜益くんが私の言葉を遮るように続けた。 「お前にはアイツがいる。アイツ、お前に本気っぽいから大事にしてやれよ…」 気付くともう私は家の前にいた。