「ねぇ美波。迷ってるならバド部来ようよ〜。」

は…??

わたしバドミントンが大の苦手なんだ。

「いや〜わたしには無理だよー」

出来るだけ断りたかった。
「来てみるだけだよ。ね?」

来てみるだけか…。

だったら行ってみようかな。

結局、わたしは放課後体験で行くことにした。

―放課後―
バドミントン部が活動しているという体育館に行く。
わたしたち新入生は外で自己紹介だった。

先輩も一緒だった。

そこで初めて出会った。

背が高く、整った顔。

その人が田中先輩だった。
入部してからもずっとずっと先輩だけを見ていた。

先輩のほとんどが自転車で通っているのに先輩と先輩の友達の沖田先輩は電車で通っていた。

わたしもたまたま電車通学。