『お前みたいな女、初めてだ…』

そう言ったアイツの声が頭の中から離れない。


「だったらどんな女、相手にしてきたんだっつーの…」

思わず口にした自分の言葉にびっくりした。


「なんか妬いてるみたいじゃん…」


アイツの事は名前以外ほとんど知らなくて、

あのお店で会うまでは、
殺意すら抱いてた相手なのに………


「なにやってんだろ、アタシ……」















アタシはあのまま、いつの間にか寝ちゃってたみたいで、

目を開けたら人工的な光を放つ部屋の照明と

それと変わらないくらいに明るい陽の光が目に飛び込んできて、驚いた。



慌ててケータイで時間を確かめようと身体を起こして

「……あ……制服………」

シワシワになったスカートを見て、ガックリとうなだれた。