最低だ
最低だ


あんなヤツ、サイッテー!!


怒り半分恥ずかしさ半分…………ううん、怒りのほうが多いかもしれない。
いや、きっと怒りばっかり、

………そうであって欲しいのに、
抱きしめられたあの時を思い返すだけで、胸がドキドキと痛いほど騒ぐ…



家に帰って、速攻、自分の部屋のベッドにダイブした。


制服のまま仰向けで寝転がった。

部屋の照明から放たれる光が今のアタシには強すぎて、

アタシはその光を遮るように右手の甲で額と目元を覆った。




はぁぁぁ…



零れるのは大きな溜め息。



パパもママも今日は仕事で帰りが遅いみたいで、ちょうどよかった。




アタシ以外の気配がない家はシーンとしてて


アタシから零れる大きな溜め息は、
自棄に大きく響いた。