クククッっと堪えてるのに堪え切れないって感じの、

今のアタシには馬鹿にされてるとしか思えない笑い事が隣のコイツから洩れてくる。


アタシは完熟トマトなんかよりも断然赤くなってる顔で
コイツを睨み付ける。

『あんたのせいでアタシがまた恥をかいたんだ!』
って気持ちを込めて睨み付ける。



なのに、コイツときたらクククッっとくぐもった笑いを未だ発していて、

相当アタシのカンに障る。


「笑い事じゃない、っつーの!」


アタシは勢いよく、隣のコイツの前にある机を叩きつけた。