「あ、あ、あんたが、言ったんでしょーがっ、パンツ見せながら女が迫ってきたってっ!!」

怒りに任せて怒鳴るアタシにも至って冷静な答えが返ってきた。


『あ〜それ。言った、言った。
でもホントのことでしょ?』


「なんだとーっ!?
アタシ、パンツ見せながらなんて、」

『ちょ、ユズちゃん、声、声っ、目立ってるから、落ち着いて』

アタシが全部言い切る前にあっちゃんが仲裁に入ってきた。


あっちゃんに言われ、回りに目をやると、
沢山の好奇の目がアタシを捕らえていて
羞恥の極みだった。


針を刺された風船みたく、プシューッと怒りも勢いも一気に抜けて

アタシはヘロヘロと硬いソファーに身を沈めた。