「梅ちゃん?
なんでアタシなんだろう?」


アタシに向けられる好奇の眼差しは
みるみるうちに
嫉妬や嫉みに近いものにかわり
明らかに毒のある野次まで飛び出した。


『なんであんな女なんかっ』


あんな女?

アタシが?

なんで?




あんな、ってなに?

アタシ、あんな女呼ばわりされる意味わかんない!



ものの数分でアタシの額には青筋がくっきりと浮かんでいた。