『これで小梅だけの俺になったよ?』

真顔で、今まで見たこともない真面目なあっちゃんの態度。



梅ちゃんは


『小梅なんてあんた以外には呼ばせない』

ってちっちゃく呟いて

あっちゃんの腕の中でおとなしく抱きしめられていた。





あんなしおらしい梅ちゃんを見たのは


後にも先にもあの日だけ。


梅ちゃんとあっちゃんはあの日から付き合い始めたんだ。