話は少しとびますが、校内審査を通過したかどうかの発表があった日。

発表にかなりの時間がかかり、私は翔ちゃんとの下校の待ち合わせに2時間以上遅れました。

この日、私は「今日は帰りは1人でも仕方ないかな。」と諦めて待ち合わせ場所を通らずに帰ろうとしました。

ところが途中で胸騒ぎ。引き返して待ち合わせ場所に走りました。

翔ちゃんは、待ってくれていました。

寒い雪の日でした。コンクリートの階段に座って唇を紫にして、待ってくれていました。

今でも忘れられません。

言葉では表現できない、うまれてはじめての感情。

校内審査を通過したことを報告すると、翔ちゃんも嬉しそうにしてくれました。

その日は私が翔ちゃんを送って帰りました。