しかし冬になって急に、私はなぜか自分自身にブレーキをかけてしまいました。

重い心。動かない体。勉強しようというやる気も消えかけ、人への恐怖や眠れない夜に襲われる日々。

受験直前に塾を辞めました。

本当は学校へも行かず引きこもってしまいたいくらいボロボロになっていました。

けれども私は、保健室に通いました。

受験に必要な出席日数を稼ぐために。それから、その頃の私にとって唯一の楽しみのために。