小屋に戻ると、心配そうなリオの傍らに力なく横たわるソラの姿が目についた。
ありったけの毛布や布をかけられているが、その体は遠くからでも見てとれるほど震えている。
呼吸も荒く、顔色もひどい。
ガタガタと乱暴な音のする方に視線を向けると、レオが戸棚を漁っていた。
中にあるものすべてを床にぶちまけた後、苛立たしげな舌打ちの音が聞こえる。
何を探しているのかは簡単に予測できた。
それはアオも一度とった行動だからだ。
「──薬なら、無かった」
言い捨ててレオから視線を外し、それから再びソラに視線を戻す。
原因がわからないので処置法を考えあぐねていたが、今早急に必要なもの、それだけは分かる。
──薬。
ブリキのきこりは、欲しいものは地下室にあると言っていた。
間違いなく薬は地下室にある。