『アオがきっと助けてくれる。探してくれる。小屋の地下室へ行ってごらん、君の欲しいものはそこにある。ついでにボクの欲しいものもね。
だけど、気をつけて。ボクの地下室には、魔法がかかっているんだ。大事なものがたくさんしまってあるから。一度足を踏み入れたら、本当に欲しいものを手に入れるまで戻って来れない。
迷わないように、手を繋いでいくといい。待っているよ、ここで。君たちの帰りを待っている』
うららはブリキのきこりから紡がれる言葉にじっと耳を澄ませ、その濡れた瞳にしっかりとブリキのきこりの姿を映した。
今度は、逸らさずに。
握った小さな拳が決意で揺れた。
そこにもう迷いは無かった。