──守りたかった。 ただ、それだけだった。 離れたくない── 無力なわたしは、ただそれだけだったの。 それがあの時のわたしにとっての、すべてだった。 失いたくなくて、奪われたくなくて、信じたくなくて… 願ったのは、あの日にかえりたいというただそれだけだった。 みんなが笑ってる。 誰ひとりとして失わず、しあわせだった、あの日に… わたし、かえりたかったの。 こんなひとりぼっちの世界、イヤだったの──