「ミルクは」

木村は、急いで冷蔵庫からミニパックの牛乳を持ってくる。

「哺乳瓶…なんかあるわけねぇか。」

「そ、そりゃあないさ」

「トレーは?」

「ああ、ちょっと待ってろ」

木村は、準備室を飛び出した。

「…冷えてるな…」

私は、ベストを脱ぎ、レイラの体を包んだ。

「あったかいか?」

「クウーン…」

…よくわかんね

でも、震えもなくなってきたし、平気よね?