科学準備室の前で立ち止まる。

「木村!!何の用だ!?」

すると、準備室の扉が開いた。

「しー…こっちきて」

「?」

促されるがまま、準備室に入る。






「!!!!」

私の視界に入ったのは、段ボールの中に入ってる薄汚れた子犬の柴犬だった。

「…」

声が出ない。