「魅南〜」

友里恵が駆け寄ってくる。

「もう風邪は平気なの?」

「微妙なところだな」

「…あれ、友達?」

友里恵は、私と一緒にいる清継に気がついた。

「あ、うん。帰る途中に倒れたところを助けてくれたんだ。」

「新原清継です。以後、お見知りおきを」

と、友里恵をてをとる。

「あ、作倉友里恵です。」

「友里恵ちゃん…ね」

昨日とあんましかわんねーな。

私はクスクス笑った。

「魅南ちゃん?俺そんなにおかしい?」

私は、つぼりながらも、コクコク頷いた。

「そんなぁ」

友里恵も笑う。

「…笹川」

振り向くと、木村が表情を強張らせながら、こちらを見て立っている。

「なんだ」

「ちょっとこっち来なさい」

木村は、私の手首を掴んで引っ張る。

「先生、何してんっすか!!」

「清継…?」

「新原か。いいか?笹川には近づくな。」

は?

何だよ、彼氏みたいな台詞!?