「スルっ……」

あたしの手首から何かが落ちていく…







ふと下を見ると,そこには、ピンク、紫、黒の三色でできたミサンガが,糸が切れて,落ちていた。







((((((こんなんしてたっけ??)))))))






多分最近,いろんな物をジャラジャラ手首に付けてるから、ミサンガの存在に気づかなかったのだと思う。
















「ミサンガ」と言う物は、糸が切れると、願いか叶うという言い伝えがある。






―――――このミサンガに,何を願ったのだろう…


といつのまに馬鹿みたいにボーーーーっと考えていた。










「雛ぁ?何ボーっとしてんの??早く行くよォ―☆」





と 友達 凛の声に八ッとした。




「ごめんx02今行く―」




アタシは知らず知らずに、

ミサンガをバッグの中に入れていた。