気づいたら口走ってしまっていた。


ボーカルになってほしいのは事実。



でも、もっと関わっていたい。



「俺、隼人。バンドやってて、ボーカル募集中。」



俺は必死に自分の紹介をする。


「私は、咲です。歌うのは好きですけど・・。」


咲っていうんだ。



花が咲くようなキレイな笑顔。


ぴったりだなってぼんやりと考えた。