何度か路上ライブをした。


Nightsky


俺たちは地元で結構知られる存在になっていた。




「あの、思うんですけどー。


 そろそろボーカル募集しません?」



哲汰が小さく呟く。



「でもなー・・・変にイメージ壊されてもなぁ。」



蓮はため息交じりに答えた。



確かにボーカルが必要なことは感じていた。


けど今まで築いてきたものを変えるというのは勇気がいる。


でもやっぱり必要だ。


「・・・そうだな。ボーカル探そう。」


俺はそう言って立ち上がった。