「つーか、もう敬語やめねえ?

 哲汰はいくつなの?」


俺たちより一つ年下なら16か。


でも高校生だよな。



「・・・。15です。」



哲汰はうつむいて言った。



「「はぁ??まじで!?」」



中学生かよ・・。



「実力があればいいですよね?」



哲汰が小さく呟いた。



「そうだけど・・。ライブハウスに出入りして大丈夫?」



哲汰は睨むように蓮を見る。



「僕は、何が何でもバンドを成功させます。


 だから、年とか問題があってもいいんです。」



俺はため息をついた。



そのため息のせいで2人の視線が集まった。



「バンドを成功させることができるならいい。」



俺は煙草を片手に言った。