「すいません。ちょっといいですか?」


ライブハウスから出た俺達は声をかけられた。



俺達と同じくらいかそれより下くらいの年の少年。



「何?俺らに用?」



蓮がみけんにしわを寄せて聞く。



こいつ、警戒してんのかよ。



「僕をギタリストとして入れてもらえませんか?」




俺達は顔を見合わせた。



こんなチャンスないだろ・・。



ギタリストが見つかるなんて。



蓮はニヤけた顔をしている。



でも簡単に入れるわけにはいかない。