「あーあ・・やっぱ夢で終わんのかな。」



蓮がドラムスティックを片づけながら言った。



確かに・・このままじゃ終ってしまう。




俺はベースを弾くのが好きだ。


弾いてる時は何も考えないでいい。


昔の事もこれからの事も。



「終わらせねえよ。」


そう言って俺はライブハウスを出た。




終わらせるなんて悲しい。



また、俺は暗闇で生きていくことになる。


夢をやっと見つけたのに。