もし、涼也が普通だったら……
私に帰らないでと、わがままを言って私を困らせるだろう。
私は、涼也のわがまま1度で良いから聞きたいよ。
チョッ君に寂しい思いをさせながら涼也の面会に来てるのに私は、一体誰の面会に来てるんだろう……。
私は、涼也を我が子だと分かってるのに、
キミは私を……どう思ってる?
この時、涼也…3才。会話出来ない。
飲食出来ないから全介助。
服も脱着出来ない。
とにかく何も出来ない。
この子は、幸せなのか?
この子は、うちに産まれて来て幸せなのか?
感情が乏しい涼也に、この先どうやって幸せだと実感させてあげれば良いの?
この時の涼也への夢は
『・ ・ ママ・ ・』
って、呼んでくれる事だった。
この入院中に私は色々な気持ちが出て来て泣いたり悩んだりした。
けど、最終的に思う事は……愛してる涼也…なんだよね。
不思議よね。
子育てすると愛情がいつの間にか知らないうちに出来てるんだよ。