……手帳か…。


今は疲れて考える気力も無かった。


そして私は、涼也を今日、一緒に連れて帰れるものだとばかり勝手に思ってた所に、


『涼也くんですが肺炎になってるので入院してもらいます。



『えっ?…入院……ですか…肺炎ですか』


『はい。誤飲して、その誤飲が肺に入ったら肺炎を起こす場合があって涼也くんも肺炎になったと言う事ですね。え~あと入院期間は肺炎が完治してからになるかと思うので、一週間位ですかね』


一週間……かぁ。



余計に疲労した。


でもやる事はある。


時間も深夜だけど入院手続きをした。


そして、涼也にバイバイ。
明日また来るね。



そう言った私とぺんちゃん。


涼也の反応は無い。


私達が今から涼也を置いて帰る事、私達が、あなたの親だと言う事を………涼也、キミは分かってるのかな…?


顔を見る限り、全然寂しそうじゃ無い…ね。だけど、きっと、

言葉が喋れないから私達には分からないだけで、本当は……涼也、あなたは入院が嫌だしパパママお兄ちゃんが帰って行くのが、きっと寂しくて嫌なハズ……だよね。


なんにも思ってない訳ないよ…ね。


複雑な気持ちで後ろ髪を引かれた…まま帰った。