1時間程して、ぺんちゃんとチョッ君が病院にやって来た。
私は、ぺんちゃんの姿を見て大泣きした。
ぺんちゃんは優しく助かったんだから大丈夫。元々、普通の子より弱いだから今回みたいなのが最初で最後じゃないと思うと言いながら私にハンカチを差し出してくれた。
チョッ君は、ケロッとしてる。
良かったぁ。
チョッ君、あんなにショッキングだったであろう事を見て興奮して泣いていたけど、涼也が助かったと分かったのかなぁ…。
涼也が病院に運ばれて既に2時間。
夜の11時を時計の針が指している。
ぺんちゃんは遅いなって顔をして私に聞く。
『涼ちゃん遅いなぁ。まだ検査が終わらんのかねぇ。俺まだメシ食べてないからチョッ君とラーメンでも食べに行って来るわ』
『うん。じゃあ何かあったら携帯に電話するわ。急がんでも良いけぃね』
静かな院内に私達の広島弁が響く。
チョッ君はパパと仲良く手を繋いで玄関を出た。
また、1人で涼也の検査終了を待つ私。
流石に少し疲れてきたなぁ……。