涼也はストレッチャーで素早く運ばれて行ったので私は見失ってしまって困っていたら、看護師さんが1人出て来て、涼也の母親かと尋ねて私を処置室に案内してくれた。
処置室に入った私は、またまたビックリ!!涼也が乗っているストレッチャーの周り一周に先生と看護師が囲んでる。
そして、全員が涼也をジーッって見てる。
その間、涼也はご機嫌な顔をしている。
取り合えず私は声を掛けてみた。
『あのぅ…涼也の母ですが。』
1人の先生が、
『涼也君、我々が観察する限りは大丈夫そうですが、普段の涼也君を知ってるのは、お母さんだけなので涼也くん、いつもと同じか見て下さい』
私は涼也の近くに行き
『はい。同じです。』
『そうですか。ですが誤飲はよく肺炎を起こす事があるので、今から検査するので数時間待って貰っても良いですか?』
『数時間……ですか。』
『えぇ、人手が足りないので。あと他にも急患がいますので、ご了承下さい』
人手……ねぇ…。
急患……ねぇ…。
急患がいるようには思えない静けさだけど、大きな病院だし違う階に居るのかなぁ。
とにかく待つ事にした。