退院して初めての通院の日。

小児整形外科の日。


母が広島に帰って行く日でもあった。


新幹線の新横浜駅までは私も病院があるから送っては行けない。

母に何度も駅までの行き方を教えて、一緒に家を出た。

私と久しぶりに出掛けられるチョッ君は、超ご機嫌だ。

私とチョッ君と涼也と母は、一緒に小田急線に乗った。

途中の大きな駅で皆降りた。


ここで、母とはお別れ。

私達はバス乗り場へ。

母は違う電車に乗換えだ。


平日なのに大きな駅だからか沢山の人が行き来してる。

私は、
『じゃあチョッ君お婆ちゃんに、バイバイは?』


単語しか話せないチョッ君は、

『バアバア』


と、可愛い声で言って手を振った。

ベビーカーに乗って寝ている涼也の手を私は取りバイバイさせた。


『今年の年末に会うのを楽しみにしとるよ。頑張りんさいよ!!
ぺんちゃんに宜しくね』


明るい笑顔で母は手を振り何度も何度も振り返りながら行った。


私達は母の姿が見えなくなるまで見送った。
頑張らないとって気持ちからか、涙は出なかった。


あっ、そうそう、


ぺんちゃんとは私の主人のニックネーム。