『明日、病院に行った時に外すしてもらいなさいよ~』


泣きながら叫びに近い声が狭い部屋に響いた。


我を忘れたように泣きながら必死になってギプスを取ってる私は、フッと平常心に戻って隣りを見ると、



母が泣いてる…。


こんな実の娘の姿を見るに耐えれなくなった母。


だけどね、私も涼也の母なんだよ。


やっぱり出来ませんでした……と、病院に言うのは絶対に嫌だった。


負けたくなかった。


意地があった。


だって私は、この子の母。


私がしないと誰がするの?


病院から、出来なかったの~って見られるのも嫌。


私は色々な思いが溢れ母と喧嘩した。



『これから3ヶ月も週に1度、こうやらないとイケないの!

これだけじゃない!
病院には電車とバスで行って、チョッ君だって連れて行かないとイケない!!
こんな最初から私は負けるのは嫌だっ!!』


『あんた、何で苦労するんかねぇ。
こんな知らない土地でから。
お母さん明日は帰るんよ。』


母は声を震わせながら言った。