そして、6月中旬。
梅雨に入った。
この頃から、涼也が、ハイハイを始めた。
以前も、2・3歩だったけどハイハイをした事があった。
でもこのハイハイは、アッと言う間にやめてしまって2年が経つ。
いつかはまた絶対に、ハイハイをしてくれる日が必ずやってくるって、信じていて良かった。
遂にまた、ハイハイを始めてくれた。
今度は、2・3歩じゃない。
何メートルも進む。
ハイハイのスピードは決して早くない。
亀と競走させて、いい勝負って感じのスピード。
それでも、しっかりと前に進む姿を見て、私は嬉し涙がでたよ。