それぞれ生活があるのに引き受けてくれた事は本当に有り難い思いだった。

ちなみに私の母は仕事を持っている為なかなか来れない状況なのだが、今回、義母との入れ替わりで同じく広島から来てくれる事になった。

そんな夜に義母が、涼也が退院して落ち着くまで長男を広島に連れて行きたい。また落ち着いたら連れて来るから………と言ってきた。

そんな涼也は、いつ退院できるか分からない。一か月かも知れないし、半年かも…

絶対に嫌だと思った。確かに今は私が大学病院に行ってる間は義母が、長男を見ていてくれて、とても助かっている。
だけど、だからって長男を広島に連れて行かれたら…。

親として母として素直に嫌だった。
何で離れて暮らさないとイケないの?って。ここは神奈川だよ、広島なんて。
私も主人も同郷の広島出身。

こんなに地元が遠いって思ったのは初めてだった。

長男はまだ1才10ヶ月。今、親元から離れて祖父母に短い時間かも知れないし長期に渡ってかも知れない。
どっちにしろ、祖父母の所に行って私の事が薄れやしないか、
私より、祖父母の方に懐いてはしまわないか…と言う嫉妬もあった。