だけど名前を呼んでもらえるのも夢だけど、やっぱり、いつかは…家族4人で手を繋いで歩きたい。
日常的によく見掛ける家族の絵かも知れないけど私は家族で手を繋いで歩きたい。


これが今の私の細やかな1番の夢と希望。


何年かかるか分からないけど、涼也はまだ5才。


重度の知的障害だって希望も持てる。


って、私は涼也から教えてもらった。


先日の夜、家族で寝ていたら浅い眠りの中で笑い声が聞こえたの。


だから私は起きて笑い声がしていた涼也の方を見ながら、ふと思った。きっとさっきの笑い声は涼也が楽しい夢でも見て笑ってるんだと……。でも涼也はスヤスヤと静かに寝ているんだよね。


だからやっぱり、な~んだ…あの笑い声は私の夢だったんだとまた寝ようとした時に

『キャハハハ』


また聞こえた可愛い笑い声。


笑い声の届いた方に私は、涼也が起きてたのかと涼也の方を向くと涼也は目を閉じて寝ながら笑ってた…。


口元が少し緩んでまた
キャハハハ……って、楽しそうに笑った。