重度の知的障害。
恋も出来なければ、もちろん結婚も出来ない。
私は当たり前だけど涼也の子供を見る事は出来ない。
楽しい事も分かっているのか、ちゃんとは分かってやれない。
これで、幸せなんだろうか………。
未だに私の事がママって分かっているのか分からない現実。
たまに、あれっ?
分かってる?…
って、言う事もあったけど確信なんて無い。
そんな事を考えるようになって夏休みを向かえた。
チョッ君は、ぺんちゃんの実家に夏休み中は行く事になっている。
毎年、ぺんちゃんの実家では、お義母さんが孫達を全員見てくれる。
今まではチョッ君だけそれが出来なくて今回広島に帰って来た事でチョッ君も参加ができる。
チョッ君は従姉妹達と長い夏休みを、おじいちゃん・おばあちゃんの所で過ごせる事を楽しみにして行った。
涼也は3食、食べさせないとイケないし風呂も入れさせないとイケないし色々と大変だから涼也は行けない。
だから、涼也は夏休みの間は私と2人で日中は過ごす。