ぺんちゃんの運転で静岡まで来た。
真っ暗な風景で何も見えないけど、あの辺に富士山があるよね…って話した。
そして静岡で私と運転を交代した。
そして静岡を出ると急に後ろ髪をひかれた。
関東を首都圏内を出たから。
もう戻って来る事は無いんだね。
スヤスヤと寝息をたてて寝ているチョッ君と涼也に明日からは、ずっと広島で暮らすんだよって心の中で話し掛けた。
新しい生活が待っている。
地元だから、涼也の事もこれまで以上に色々な事をしてあげられる。
写真でしか見た事の無い涼也を友達に涼也を紹介しないとな。
私は色々な希望を持って運転した。
そして姫路で、再びぺんちゃんと運転を交代して更に運転して朝日も昇り辺りは明るくなって、昼前に広島に新しい家に着いた。
無事に引っ越しも終了して、私は帰って来た事を地元の友達に連絡した。
涼也は広島で生活する事が楽しみなのか、滅多に見せない笑顔を私達に見せてくれた。
私達は、涼也の笑顔につられて笑った・・・・。