営業所には15分で着いた。

もともと営業所メインで家を探したから結構近い。


営業所に行くと、ぺんちゃんはまだ仕事をしていた。

ぺんちゃんだけかと思ったら、ぺんちゃんが良い男だと日頃から絶賛している部下の人も1人いた。


私は初めて見るその人に、ぺんちゃんの聞いた通りの人に好感して挨拶を交わし、仕事が終わるのを3人で待った。

チョッ君は夜と言うだけで興奮して営業所の広々とした駐車場で遊んでいる。

涼也はチャイルドシートの中で気持ち良く寝ている。



―――2時間、車の中で待ち続けて私も待ちくたびれて来た頃に、運転席側の窓をノックしたぺんちゃんが終わったと言っている。


携帯電話の時計を見ると日付が変わってる。

ぺんちゃんと私は良い男だと言う絶賛の所員の人にお礼と別れを告げて今度は、ぺんちゃんの運転で車を出す。

その所員の人は私達の車が見えなくなるまで手を振ってくれていた。


ぺんちゃんは目頭が熱くなっているように私には見えた。


誰も知らない土地で結婚してからは7年。
ぺんちゃんが独身時代からを合わせると10年も、ぺんちゃんは私達家族の為に一生懸命に頑張ってくれた。


本当にありがとう。